【塩竈市杉村惇美術館】若手アーティスト支援プログラム「Voyage」10周年、歴代アーティスト18名の表現をもう一度
塩竈市杉村惇美術館が2015年から取り組んでいる「若手アーティスト支援プログラム Voyage」が、今年で10年を迎える。

2022.08.04
地域の文化に貢献する、画伯の精神(スピリット)脈々と。
Vol.18塩竈市杉村惇美術館 1946年、ある画家が塩竈の地に降り立った。後に「静物学者」として親しまれることになるその画家の名前は杉村惇。東京生まれ東京育ちの彼の目に、港町としての活気に溢れた塩竈の風景は何もかもが新鮮だった。そこから得たインスピレーションが、その後の彼の作風やテーマに大...
若手アーティストの可能性に光を当て、展覧会やトークイベント、ワークショップなど多様な表現機会を提供する本プログラムは、新たな才能や感性と出会える場となっているだけではなく、地域に根ざした作品制作を通してアーティスト自身が塩竈とのつながりを強めるきっかけにもなっている。10年間で参加したアーティストは18名。制作テーマは、アーティスト自身の家族や身近な人物、ジェンダー、生命の循環、自然・社会環境、地域、歴史、伝承、テクノロジーなど多岐にわたり、制作における新たな手法の試みや新たな表現への挑戦を通し、鑑賞者に多くのことを問いかけてきた。
美術館ではプログラムの10周年を記念し、5月3日(土)から、プログラム参加アーティストたちの作品や資料を展示する歴代出展者展を開催中。プログラムで制作した作品から新作まで、活躍の場を広げながら活動を続ける作家たちの現在の表現を見ることができる。展示は5月25日(日)まで。もう一度見たい作品や最新作を見に、この機会にぜひ、足を運んでみてはいかがだろう。
■若手支援アーティストプログラム「Voyage」歴代出展者展
開催期間 5月3日(土)〜25日(日)
時間 10:00〜17:00(最終受付16:30)
観覧料 一般500円 大学生・高校生400円 中学生以下・メンバーシップ会員無料
休館 毎週月曜
URL https://sugimurajun.shiomo.jp/archives/12601